医療法人社団 正令会

医療法人社団 正令会の
ご紹介

正令会のあゆみ

Roots

医療法人社団 正令会のルーツ

医療法人正令会は
多くの内視鏡医や内視鏡以外の各分野の医師に
自分の培った技術やポリシーを存分に生かして働く場を 提供するために設立されました


医療法人社団 正令会
法人名の意味

私の家系は何代も続く医師の家系になり、祖父は医療過疎地域に病院を開設し長年地域医療に貢献してきた実績があり、父も長年医療に貢献してきた実績から国からも叙勲を頂いています。

それはその時代に求められる正しい医療を社会に対して提供してきたことが評価された証ともいえます。
そして時代に求められるニーズに合わせた正しく価値のある医療を提供することが先祖代々継承された家訓になります。そして正令会とは『令和の時代に社会にとって正しく価値がある医療を提供する』という意味が込められています。

祖父が医療過疎地域に開業し地域の中核病院にまで成長させた時代と現代では求められる医療は異なります。現代医療に求められるものは予防医学を中心とした診療と多くの先人達が大変な苦労の下に獲得した技術の継承と考えます。つまり診療の最適化と継承が正令会が行なう社会的使命と考えています。

Career

福島正嗣 理事長 個人の経歴

医療法人社団 正令会 理事長 福島正嗣

福島ふくしま 正嗣まさつぐ[1968年長野県生まれ]

職歴
平成5年~平成11年
東京女子医大消化器病センター外科入局
外科医員として主に肝胆膵外科、消化管外科に従事
平成11年~平成15年
東京都保険医療公社多摩南部地域病院勤務
外科医員として消化管、肝胆膵手術及び検査部門で内視鏡検査部門を担当
平成15年~平成27年
浩生会スズキ病院勤務
外科医員として消化管外科、消化器内視鏡検査、内視鏡手術を担当
平成27年~平成29年
港北ハートクリニック内視鏡センター勤務
内視鏡センター長として内視鏡検査、内視鏡手術を担当
平成29年12月1日~
みらい胃大腸内視鏡クリニック院長
令和2年6月1日
医療法人社団正令会理事長に就任

内視鏡検査履歴

平成6年から大学病院で上部消化管内視鏡検査を開始する。
下部消化管内視鏡検査は中核病院で平成8年から開始し、現在までに上部消化管内視鏡検査6万件、下部消化管内視鏡検査3万件と外科医としては異例とも言える検査数を誇る。
都内の中核病院で本格的に上下部内視鏡検査と胆膵内視鏡検査、治療内視鏡(内視鏡的ポリープ切除術、内視鏡的胆管結石切石術、胆管ステント挿入術)を開始する。
平成18年、病院勤務時代に現国立がん研究センター中央病院の協力を得て内視鏡的粘膜下層剥離術(以下ESD)を開始する。当初は胃ESDのみであったが、NTT東日本関東病院と慶応義塾大学低侵襲治療センターでの協力も得て食道ESD、大腸ESDも開始する。この経験を元に練馬ESD研究会、多摩ESDclub等のESDに特化した研究会を立ち上げ地域のESDのレベルアップに貢献する。
この時期に治療内視鏡検査と同時にスクリーニングとしての大腸内視鏡検査の重要性も実感し、大腸内視鏡検査数が日本有数である松島クリニックの協力を得て大腸内視鏡検査の質の向上に取り組む。全国850人が参加する二木会に入会し多くの研究発表を行い、会員内でも20人しかいない師範の資格を得る。これらの実績が評価され東京女子医大八千代医療センターに非常勤講師として内視鏡検査や治療、若手内視鏡医の指導を行なうようになる。また上海の富裕層向け検診部門の内視鏡検査医として日本代表で上海医学中心に招聘される。海外での医療実績は大きな自信となり、内視鏡専門クリニックであるみらい胃大腸内視鏡クリニックを立ち上げ令和2年には医療法人正令会となり現在に至る。

消化器外科経歴

大学病院や都内中核病院で消化管手術の悪性疾患(胃切除、大腸切除)を行ないつつ高難易度の肝胆膵外科(系統的肝切除、膵頭十二指腸切除術)を行なう。30年前の東京女子医大は日本一の症例数を誇り拡大手術や高難易度手術の全盛の時代で私も多くの経験をさせて頂きましたが、時代の変遷とともに高難易度の手術より低侵襲治療の到来を実感し練馬勤務時代に腹腔鏡下大腸切除術、胃切除術、単孔式腹腔鏡手術などその分野の第一人者の方の協力を得て積極的に行なう。腹腔鏡治療を更に発展させた内視鏡治療と腹腔鏡手術を合わせるハイブリット手術にもいち早く着手し、一人で内視鏡治療と腹腔鏡手術を行なう。46歳で外科業務を終えて予防医学である内視鏡検査に移行する。

内視鏡検査以外の経歴

湿潤治療(傷の治療)

20年前外科医として働いていた頃、けがの治療や外科手術の後に消毒薬で傷の消毒を疑うこともなく行なっていた頃、夏井先生の消毒薬が傷の治療を遷延させるという本を読んで以来、従来の医学的常識を疑うようになる。
傷の消毒を行なわず、湿潤治療を行なった方が患者さんに痛みもなく傷も早く治ることに気づく。この時に医療の常識にとらわれていた自分に気づき、医療常識にとらわれず患者さんの利益になる治療を行なうことの重要性を実感する。その後、傷の治療を発展させ腹部手術後の術後創部感染症の撲滅に力をいれ、腹部手術800例以上行なっても創部感染0例という医学常識を根本から変える治療成績を打ち立てる。

糖質制限

糖尿病(2型)に関しては治らないというのが医学的な常識でした。しかし京都の江部先生の提唱で糖質を制限することにより薬からの治療からも脱却できることを知り、自身も糖尿病ではないものの40歳から糖質制限を実践する。当時肥満と高血圧、脂質異常症を煩っていたものの年齢のせいにしていた状況で夜の炭水化物を一切摂らないと言う生活を行ない血圧が150~110まで低下 中性脂肪165から26まで低下 体重72キロから59キロまで減少という薬では絶対に得られない体質改善を認めた。
これがきっかけになり日常の診療にも糖質制限を取り入れるようになる。糖質制限食は肥満や高血圧、糖尿病といわゆる生活習慣病にはかなり有効な食事療法だが、消化器の分野で機能性ディスペプシア、胃食道逆流症、下痢、便秘症に有効であるため薬に頼らない外来診療として積極的に食事指導をしている。この功績が評価され雑誌や書籍(朝食にパンを食べるな 10万人の胃腸を診た専門医が教える‼ 長生き食事術)やフジテレビ系『ホンマでっか!?TV』出演歴あり。

Clinic

みらい胃・大腸内視鏡クリニックのご紹介

クリニック概要

理事長 兼 院長 :
福島正嗣
所在地 :
〒330-0062 
埼玉県さいたま市浦和区仲町1-6-6 
うらわメディカルBld2階
電話番号 :
048-822-7140
診療時間 :
平日:9時~18時(休憩13時~15時)
土曜:9時~16時(休憩13時~14時)
休診:水曜・日曜・祝日
診療科目 :
外科、内視鏡外科
公式ホームページ :
https://www.endoscopyclinic-urawa.com

クリニック開設までの道のり

私が開業に至った経緯は内視鏡検査の技術の重要性を理解する経営者がいなかった事です。当時務めていた病院やクリニックでは私の内視鏡技術を評価しているものの私の技術の生かし方を全く考えようとはしませんでした。

ただ単に内視鏡検査の件数を増やす事やそれに伴う売り上げ増加のみが評価だったのです。しかし内視鏡検査は安全対策や新しい技術への挑戦、最新の機材に対しての投資など全てがそろって初めて完成するものです。ここを理解する経営者が少ないため経営者が内視鏡医でない場合では検査の充実は出来ないと感じ、それなら自分でオーナーになってもっと素晴らしい内視鏡室を設立しようと考えました。

もちろん綺麗事だけではこの目標は達成しないため、内視鏡技術だけでなく、経営の勉強やスタッフの募集、ホームページの充実など全てに拘りました。結果として安全で質が高い内視鏡検査を患者さんに提供することが可能となり結果として設備投資も行なえ、スタッフの給料も増やす事に成功しました。そしてさいたま市での最短記録で法人化を達成させることが可能となりました。

当院の特徴

内視鏡検査に特化した設備・内装

当クリニックは通常のクリニックとは目的が異なり内視鏡検査を如何に安全かつ効率的に行なうことが出来るかということに主眼を置いています。

クリニックの中央に内視鏡検査室を配置し、そこから放射状に診察室、内視鏡洗浄室、リカバリールーム、レントゲン室、受付、待合室を配置しています。

つまり内視鏡室が核となり各設備が動線でつながっているイメージになります。この配置によりスタッフの動線距離は短くなり効率的に動くことが可能となっています。

内視鏡室 内視鏡機器 リカバリールーム レントゲン室
内視鏡室
❶ 内視鏡室

通常の内視鏡室の1.5倍から2倍の床面積を有した内視鏡室になります。

  • ① 内視鏡医
  • ② 看護師
  • ③ 内視鏡洗浄スタッフ

の動線がそれぞれ独立しており交わらないことで効率的な作業が可能となっています。またスタッフがつまずかないように床には一切の配線はなく、内視鏡モニターも天吊りで内視鏡医の好きな位置に配置することが可能となっています。

内視鏡機器
❷ 内視鏡機器

当院はオリンパスの内視鏡機器を中心に構成されています。
プロセッサーX1 最新式のLED光源のプロセッサーです。

従来の290シリーズの光源はキセノンランプのため暗い印象がありましたが、LED光源になり明るく省電力になりランプ切れの問題も無くなりました。

スコープは上部が4本、下部が4本とスクリーニング内視鏡に用いられる全種類の内視鏡がラインナップされています。特に大腸内視鏡はその人の体型によりスコープを4種類から選択出来るメリットは大きくPQ260Lという癒着がある人でも対応可能なスコープまであります。この為、当院での大腸内視鏡検査における盲腸到達率は100%となっています。

リカバリールーム
❸リカバリールーム

内視鏡室横にあるリカバリールームは6部屋もあり検査数が多くても対応可能となっています。

リカバリールームのベッドは移動式の電動ストレッチャーで検査後の患者さんを素早くリカバリールームに運ぶことが可能となっています。

このストレッチャーは当院理事長が設計に携わっている内視鏡検査専用のストレッチャーになります。

レントゲン室(デジタル)
❹ レントゲン室(デジタル)

内視鏡専門のクリニックではレントゲン室は省略されていることが多いですが、大腸検査を行なう前に腸管洗浄剤を飲んでも合併症を起こさないかを判定するために絶対必要な設備と言えます。

大腸がんによる狭窄が疑われる症例でレントゲンも行なわないでいきなり腸管洗浄剤を服用させるのはもはや危険な医療行為といえるでしょう。レントゲン室もない内視鏡クリニックは安全に対して配慮していないクリニックと判断されても文句は言えないと考えています。

当院のレントゲンはデジタルのため素早く低被爆で検査が可能となっています。

Vision

今後のビジョン

昔のように国民皆保険が十分に機能していた時代は医療だけ追求すれば良かったのですが、現代のように少子高齢化社会では保険診療もどこまで継続できるか不透明であり、医局制度の実質的な崩壊により理想的な就職先すら見つけることが困難となっています。しかも新型コロナ対策にかかった膨大な医療費のため通常診療の医療費抑制は更に進むことが予想され医師の技術を継承する事も困難となる事は必定です。しかしこのような困難な状況の時こそ技術を身につけることが生き抜く上で最大の武器となります。

私が積み上げてきた内視鏡技術は時代に左右されず普遍的な価値があると確信しています。ただし、これを継承する内視鏡医がいなければ社会に対する貢献度は低くなります。このためこの技術を継承する場が必要となります。そして内視鏡の技術を習得した後はそれを社会に還元するフェーズに移行させます。そしてそのスキルを共有し高め合い社会に対して価値ある医療を提供するグループを作る事が正令会の最大の目標となります。