Gastroscope
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
検査についての心構えやポイントなど
上部消化管内視鏡検査は内視鏡検査としては内視鏡検査数でも最も多く最初に習う内視鏡検査になります。
上部消化管内視鏡検査は通り一辺倒に検査をするだけなら技術的にそれほど難しくない為、内科、外科問わず多くの医師が行なっています。
しかし見逃しがなく観察し、苦痛がないように検査をするにはかなり難しい検査とも言えます。それは診断が大腸に比べ多彩な病変があるため診断に苦慮するだけでなく嘔吐反射という人間の生理的な反射を起こさず検査を行なわなければならないからです。
特に下咽頭挿入を克服せずして内視鏡検査はスムースに行なうことは出来ませんが、ここに関しても具体的な方法論は語られることは少ないのが現実です。当院では上部消化管内視鏡検査を行なう上で必要な手技と検査を素早く終了する考え方習得の近道を指導させて頂きます。
colon camera
下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)
検査についての心構えやポイントなど
一般的なクリニックにおいて大腸内視鏡検査でまず抑えなければならないポイントは挿入法になります。大腸ポリープ切除に関しては施設の状況やポリープ切除後のアフターフォローも考慮し、行なわないという選択肢もあるとは思います。そのためポリープ切除などの技術の習得は必須ではなく、個々の医師の判断になります。しかし大腸内視鏡検査をするのであれば挿入法を理解することは必須であり、理解しないまま検査を行なうのは患者さんにとっても失礼極まりない行為と認識すべきです。現在の日本で代表的な大腸内視鏡挿入法と言えば軸保持短縮法があります。これに異論を挟む人は少ないと思いますが、軸保持短縮法は概念であって方法論や技術論ではありません。どうやったら軸保持短縮となるのか?とか軸保持短縮で行なえば本当に患者さんが苦しくないのか?など根本的な疑問や具体的な技術論が語られることはほとんどありません。実際に軸保持短縮の書籍を出している内視鏡医でも具体的な軸保持の方法論は述べられていないため書籍を読んだからと言って上達することはまず不可能と考えます。
当院では大腸内視鏡挿入法に必要な解剖学的な知識やオリエンテーション、動画イメージの共有、実際に必要なテクニック、大腸の各部位で行なう手技などを覚えていただき患者さんに負担の少ない内視鏡検査を提供出来るように指導させていただきます。